ガソリン携行缶の取り扱いについて

ガソリンは非常に揮発性が高く、引火点は-40℃程度と非常に低いため、静電気火花等でも容易に引火してしまう「第4類危険物第一石油類」に定められる危険性の高い液体です。多くの人が使用しているガソリン携行缶ですが、取り扱いを間違えると深刻な事故につながってしまいます。

ガソリン携行缶を安全に使用するために、正しい知識を身につけましょう。

 

【ガソリン携行缶の取り扱い留意点】

1.周囲の安全を確認

給油前には、周囲に火源となりそうなものが無いかよく確認し、火災が発生してしまっても延焼拡大や人的被害のおそれが無い場所で行いましょう。

2.蓋(キャップ)をあける前に

発電機や草刈り機などに補給する際には、必ずエンジンを停止してくださいまた、ガソリン携行缶の蓋を開ける前には、エア調整ネジを少しづつ緩め、エア抜き(缶内の圧力を調整)をしてから蓋を取り外しましょう。

エア調整ネジ

直射日光や発電機の排気口等により、ガソリン携行缶が温められている場合には、蓋の開放及びエア抜きは厳禁です安全な日陰の風通しの良い場所に移動させ、ガソリンの温度が常温程度まで下がり、6時間程度おいた後に、ゆっくりとエア抜きしてください。

3.注油時

注油ノズルを確実に取りつけたことを確認し、ノズルを注油する方向に向け、缶をしっかり持って注油してください。

4.注油後

必ず蓋とエア調整ネジが締まっているか確認してください締め方が緩いとガソリン携行缶周辺に可燃性蒸気が出続けて危険です。

5.高温の場所禁止

直射日光の当たる場所や高温になる場所に置くと、缶内が暖まり、大量の可燃性蒸気が噴き出す可能性があります。日陰の風通しの良い場所に置くことを徹底してください

6.その他

・液漏れの原因となりますので、定期的に蓋とエア調整ネジのゴム製パッキンが劣化していないか確認する。
・ガソリンの長期間、または不必要な保管は控える。
・セルフスタンドで、携行缶を自分で給油することは法律で禁止されています。


・消防法令基準を満たした携行缶(金属製容器)を使用する。
・屋外の催し等で使用する時には、消火器を用意する。

 

【問い合わせ先】
筑西広域市町村圏事務組合消防本部 予防課
TEL 0296-24-4589